留学内容
アフリカ南東部に位置するマラウイ湖には、800種類以上のシクリッド魚類が生息すると言われています。私は、この魚類群集がどのようにして共存し続けてきたのか解明することで、(1)地元民にとって重要な観光・水産資源の保全に貢献、(2)他の生物群集の保全や管理に貢献、の2点を目標として調査を行いました。調査内容は、湖の沿岸岩礁帯で潜水(スキューバダイビング)し、対象魚の行動観察・捕獲を行っていました。
最終更新日:2020年07月13日 初回執筆日:2020年07月13日
語学力:
言語 | 留学前 | 留学後 | |
---|---|---|---|
英語 | 挨拶など基本的な会話ができるレベル | → | 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル |
アフリカ南東部に位置するマラウイ湖には、800種類以上のシクリッド魚類が生息すると言われています。私は、この魚類群集がどのようにして共存し続けてきたのか解明することで、(1)地元民にとって重要な観光・水産資源の保全に貢献、(2)他の生物群集の保全や管理に貢献、の2点を目標として調査を行いました。調査内容は、湖の沿岸岩礁帯で潜水(スキューバダイビング)し、対象魚の行動観察・捕獲を行っていました。
小さい頃から生物が好きで、好奇心で大学の研究室を選んでいました。そして、そこの先生が研究していた生物に興味を持ったのが留学のきっかけでした。一度マラウイに連れていただかせてもらったことがあり、その時に何もできない無力さを経験しました。「海外で研究をやって、一人前になってやる」という思いが強くなり、留学することを決意しました。
湖での潜水調査は無事に終了し、必要なデータ・サンプルを採集しました。現在はサンプルの分析、データの解析、および論文の執筆中です。すごく貧しい国なんですけど、いつも陽気なマラウイ人に囲まれて、人生をいかに楽しく過ごすかについて考えさせられました。予定通りにいかないとイライラしたり、長く落ち込む性格でしたが、そこが根本的に変われた気がします。
胆力
外国人が私一人という環境の中で、現地のダイバーやボートマンを雇い、その人達と共に調査を行っていました。そのため、物怖じせずに自分の意見を主張する力はついたと思います。
水質汚染や大気汚染など、生物にも関わるような環境問題を解決するための装置を製造・販売している、グローバルに活躍する企業に就職予定です。特に、私が留学していたアフリカを舞台に、ビジネスを展開していくことを勝手に企てています。
2017年
8月~
2017年
11月
世界遺産にも登録されているマラウイ湖国立公園内で、現地のダイバー、コック、ボートマンなどを雇い、約3か月間の潜水調査を行っていました。実施活動では、賃金の交渉や、調査の打ち合わせ、フィールドワークなどを経験し、言葉の細かいニュアンスが伝わってなくトラブルになることが多々ありました。改めて、日常会話よりもはるかに英語能力の必要性を感じました。実施活動以外では、友人の親族の結婚式に参加させていただいたり、地元のフットボールチームの練習に参加させていただくなど、短い滞在期間でしたが貴重な経験をさせていただきました。たくさんの自然も堪能することができました。周りにビルなどの大きな建物もなく、湖面に映った綺麗なサンセットを毎日見ることができました。ヒヒに食料を狙われたり、休日には野生のアフリカゾウやカバ、ワニなどを見に行くことができました。
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
マラウイの人たちは本当におしゃべりが大好きです。普通に歩けば5分ぐらいで着くところを、ものすごい世間話の応酬で30分ぐらいかけて着くことも度々ありました。携帯で電話をすることも大好きで、私が研究のプレゼンをしている最中や、ダイビング器材を背負って潜る寸前で電話をしたり、顔を洗いながら電話をしていた時は衝撃でした(笑)。それが原因でテンポを崩される時もありましたが、ネットがあまり普及していない環境では情報交換の役目を果たしていたり、落ち込んでいた時にたくさん声をかけて元気にしてくれたり、本当に助かりました。
アフリカや他の途上国などに渡航する際に、どの予防接種をしていけば良いのか悩まれる方もいると思います。私の場合、黄熱病・破傷風・狂犬病・A型肝炎の4種類を打ちました。黄熱病は、アフリカや南米などの熱帯地域に入国する際、証明書(イエローカード)を要求されることが多いので、打っておきましょう。破傷風は、傷口から感染する病気で、フィールドワークなど外で活動される方は必要だと思います。狂犬病は、マラウイの村にはぐったりしていて、いかにも狂犬病を持ってそうな犬がたくさんいたのでオススメしておきます。A型肝炎は、食べ物から感染する病気で、途上国に長期滞在される方にオススメです。種類によっては、一ヶ月ごとに2,3回のワクチン接種が必要になる予防接種もあるので、早めに予防接種が可能な病院を調べておき、出発までに計画的に終わらせるようにしておきましょう。
マラウイ共和国に留学した、そのほかの先輩たち