留学大図鑑 留学大図鑑

えいちゃん

出身・在学高校:
早稲田摂陵高等学校
出身・在学校:
神戸大学大学院
出身・在学学部学科:
国際協力研究科国際協力政策専攻
在籍企業・組織:


最終更新日:2019年04月17日 初回執筆日:2019年04月17日

日台交流のエキスパートを目指して

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • 国立台湾大学政治学研究所
  • 台湾
  • 台北市、台南市、台東県
留学期間:
7か月
総費用:
1,000,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 960,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
中国語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<HSK6級> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

「日台交流のエキスパートになる」という目標を持って、日本と台湾の交流促進に貢献できるような人物になるために、交換留学及び2か所でのインターンシップを含む7か月間の台湾留学に挑戦しました。
まず、3週間の社団法人台南市台日友好交流協会でのインターンシップにおいては、日台交流の現場で実務を学ぶとともに、自らが企画した日本の伝統的な遊び(トントン相撲、けん玉、竹とんぼ)を台湾の子どもたちに紹介する体験型イベントを開催しました。
その後、台北市に移動して、国立台湾大学での一学期間の交換留学を行いました。政治学研究所に所属していましたが、歴史学研究所の授業や中国語クラスにも積極的に参加するとともに、月に1回は台湾東部に足を運んで、修士研究のためのフィールド調査を実施していました。また、工商管理学科の野球部に所属し、自分の大好きな野球にも打ち込んでいました。
そして、最後に台東県に移動して、「日本人があまり知らない台湾のことを深く理解したい!」という想いを持って、MATA台東県原住民文化会館という文化施設の要素を備えた宿泊施設でインターンシップを行い、そこで通訳などの業務に携わりながら、先住民のスタッフの方々とともに働くことで、先住民の人々の文化を身をもって学んできました。

留学の動機

小6の時、台中市で行われた日台交流少年野球大会に参加した時、言語が通じなくても野球を通して心の通った交流ができることが分かり、今でもその経験が台湾に対する親しみを私に与え続けています。そこで今回の留学で台湾の子どもたちに日本に触れてもらい、将来日本に対して親しみを感じてもらえればと思うと同時に、私も台湾への理解をもっと深めて、「日本人がまだ知らない台湾」を持ち帰りたいと思い、このテーマにしました。

成果

台湾の人々との交流を通して、台湾についての理解を深められたことはもちろんですが、台湾の人々の優しさに触れて、多様な価値観を認める心が育まれてきたように感じています。留学計画の内容を達成できたことも成果ではありますが、それ以上に大事な何かを見つけることができました。留学を通してめぐり逢った大切な人たちをこれからも大事にしていきたいです。

ついた力

人間力

「毎日知らない台湾人に声をかける」取り組みと、自分の大好きな野球を通して、人間関係をしっかりと築くことができれば、あとはなるようになることが分かりました。安心して自分らしく振る舞える環境は自分で作っていけることが分かっただけではなく、周りを見渡してそのような集団を作っていけるように、そっとサポートできるようにもなってきたのではないかと少し感じているところです。

今後の展望

今後は、留学を通して得た台湾に関する知識を活かせる機会をうかがいつつ、「人間関係」に関わることができる仕事に就いて、立場や考え方の異なる人たちを繋ぐ存在になって、周囲の人たちと一緒に笑顔でいられように、日々努力を続けて精進していきたいと考えています。

留学スケジュール

2018年
8月~
2018年
8月

台湾(社団法人台南市台日友好交流協会(台南市))

台南市だけでなく、台湾中南部の地方自治体と日本の地方自治体を結ぶ役割を担いつつ、台南市での日本文化紹介イベントも積極的に開催しているこちらの協会において、日本と台湾の交流の実際の現場の様子を学ぶとともに、自らが企画したトントン相撲、けん玉、竹とんぼを台湾の子どもたちに紹介する体験型イベントを開催しました。巨大けん玉を作るという私のアイデアと競技型イベントにした方が盛り上がるのではないかというスタッフの方々のアイデアが合わさって、子どもたちの笑顔で溢れる日本文化紹介イベントになりました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

40,000 円

手作りの巨大けん玉!!!
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

40,000 円

2018年
9月~
2019年
1月

台湾(国立台湾大学(台北市))

台湾において日本統治時代の神社や宿舎などの建築物が近年再建されている理由を探るという修士研究を進めるため、所属する政治学研究所の授業だけでなく、歴史学研究所の授業にも参加して、台湾人学生との議論を通して様々な観点から日台関係を見つめ直すことができました。また、研究フィールドである台東県や花蓮県に足を運んでの聞き取り調査を積極的に行うことで、先行研究とは一味違ったストーリーがだんだん見えてきました。
そして、学習以外の面では、工商管理学科野球部に所属し、17年間の野球人生の全てをかけて野球を楽しんでいました。私が台湾に来ることになった原点でもある野球を通して、最高の仲間に出会えたことが何よりの財産で、これからもこのご縁を大切にしていきたいと心から思っています。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

18,000 円

生活費:月額

50,000 円

項目:交通費及び交際費など

32,000 円

大好きな国立台湾大学工商管理学科野球部の仲間たち
親友たちと旅行した時の写真
「バイバイ」は言っていません。後會有期!
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

18,000 円

生活費:月額

50,000 円

項目:交通費及び交際費など

32,000 円

2019年
1月~
2019年
2月

台湾(MATA台東県原住民文化会館(台東県))

「日本人がまだあまり知らない台湾」について理解を深めたいということで、飛び込んだのがこちらの宿泊施設で、インターンシップを通して、台湾先住民の文化を理解しようと試みました。施設内には様々な先住民文化をモチーフにした展示品が飾られており、訪れるだけで先住民文化に触れることができる空間となっています。先住民のスタッフと一緒に働きつつ、退勤後はスタッフの地元の集落に案内してもらい、食文化に触れたり、成人の際の通過儀礼を体験したりしました。先住民とひとくちに言っても、それぞれの部族、さらにそれぞれの集落で衣服の特徴や習慣の違いがありました。先住民文化を体得したいと掲げて飛び込んで見たものの、この短期間でそれは不可能であることが分かりました。とはいえ、これからも時間がいくらかかっても少しずつ理解を深めていきたいと思っています。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

20,000 円

項目:交通費及び交際費

20,000 円

伝統的な船の前での1枚!
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

20,000 円

項目:交通費及び交際費

20,000 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

やはり、野球部の仲間たち無しには留学を語れません!最初は本気で私と関わるのが「めんどくさい」と言っていたのに、今ではいつでも冗談を言い合う親友。弟のように可愛いく、半分冗談半分本気?で文句を言いながらも、酔っ払った私の面倒をいつも見てくれる親友。投手の私のベストな投球を引き出してくれる、ナイスガイなキャッチャー。いつも、録音した台湾語を送ってきて台湾語を教えてくれる野球部の写真担当。そして、この個性派揃いのメンバーを束ねる、鍋が大好きなキャプテン!彼らと一緒に野球をした時間が一番長かったかもしれませんが、ご飯を食べに行ったり、しょうもない話で盛り上がったり、たこ焼きパーティーを開いたり、その全てが忘れられない大切な時間です。出会って半年だけとは信じられないような関係性を築くことができました。
なかでも嬉しかったのは、キャプテンが寄せ書きの中で、「もともと外国人はそこまで得意じゃなかったけど、外国人とか関係なく、一緒に冗談を言い合って、笑いあって、楽しめることが分かった。」と書いてくれたことです。他にも弟のような親友も、私と散々話しているのに、「あれ?最近外国人と話していないな〜」と素で私に言ってきたり、国籍を超えてこのような人間関係を築けたことにすごく感動しました。もちろん、寄せ書きをもらった時は大号泣しました(笑)ここまで辛くても野球を続けてきて良かったと心から思っています!

我らがキャプテン
不動のキャッチャー!
エラー?をして写真担当に怒られています(笑)

先生は街中にたくさんいる!

  • 語学力 : その他の言語

留学開始9か月前に本格的に中国語の勉強を始めた私は、渡航前にオンライン中国語会話の授業を受講してある程度中国語に自信を付けて留学を始めたものの、最初は完璧ではない中国語を話すのが恥ずかしかったうえに、あまり何を言っているかも聞き取れず、会話に入っていけず、もどかしい思いをしていました。しかし、それでも留学当初から続けていたことがあり、それは「毎日知らない台湾人に最低1人は声を掛ける」という取り組みでした。もともとの目的は、自分のコンフォートゾーンを飛び出せるようになることだったのですが、この取り組みを通して自然と毎日中国語会話の練習もできており、渡航から1か月経った頃には中国語の間違いも恐れずにどんどん話せるようになっていました。そのタイミングでちょうど国立台湾大学での交換留学が始まったので、とりあえず色々な集まりに顔を出しては喋り続けていました。その中で常に意識していたことが2つあって、1つ目は分からない言葉があればすぐにその場で相手に聞き返して質問するということです。最初は相手もめんどくさそうな顔を見せていましたが、慣れると嫌な顔一つせずに教えてくれるようになっていきました。それに、相手も私もお互いの中国語の特徴(発音、よく使う単語、文章のロジック)が会話を重ねるごとに分かるようになってきて、特に私の中国語は結構デタラメなこともありますが、周囲の人がよく理解してくれました(笑)。
2つ目は、相手が話している単語や表現をそのまま真似して話すことです。やはり、台湾の人々が話す中国語が私にとっての正解であり、台湾人のような中国語を話せるようになりたいと私は考えていたので、とにかくその日友達や街の人々が話していた中国語を、その日分からなかった単語と合わせて、毎日ノートに記して復習していました。私にとっては、この地道な努力が一番効果的だったのではないかと思っています。

ラジオにも出演しちゃいました!

留学を勧める・勧めない理由

自分自身の経験でしか言えませんが、これまで見えていなかったものがたくさん見えてくるようになったので、個人的には留学をオススメしたいと思います!

これから留学へ行く人へのメッセージ

思いきって飛び込んでみれば、案外なるようになります!ぜひいろいろなことに積極的にチャレンジしてみてほしいと思います!