留学内容
留学目的は、発酵のまちとして大分県を活性化させることである。福岡県出身だが大分県に住んで様々な発酵食品と出会い、観光県の大分に発酵食品をもっと際立たせたいと思った。第一に、台湾の発酵文化について調査した。大学の授業の一つ「毒物学」の分野は斬新な考え方であり、毒性を予測して、人体の健康動態にどのような解毒方法があるか研究する重要性を学んだ。特に、食品安全と毒性は密接な関係性であるため、発酵食品の摂取との結びつきもあると分かった。日本と台湾の発酵文化の違いと類似点について、学生および先生に対してアンケート調査を実施した。日本人は臭豆腐を嫌う傾向があるが、台湾人は半数以上が納豆を食べることも明らかとなり、同じ「臭さ」でも食の嗜好は異なる意外な事実を発見できた。台湾の発酵食品は、日本または中国本土から伝来して、独自に培ってきた文化が存在することから、地域に根ざす風土や環境が大きく影響する知見を得ることができた。第二に、別府大学の発酵食品学科で販売している「別府温泉水あまざけ」「本格焼酎夢米」、フンドーキンの無添加味噌、納豆、別府漬物を用いて、日本発酵食パーティーを開催した。焼酎は、苦いという感想をもつ学生が多く、飲酒の頻度が少ない酒文化の違いを知った。味噌は、味噌汁を気軽に飲める飲食店がないため、味噌汁をつくった際に美味しいと飲んでくれた。発酵だけでなく、発光した留学となった。