留学内容
中国語圏で米中対立を学ぶために国防の授業がある台湾に7ヶ月間行きました。実際に台湾に住む高校生が、今自国が置かれている立場をどう思っているのかとともに、率直な意見を知りたくて訪ねました。国防の授業では、どのように台湾を中国の人民解放軍から守るかを教わるとともに、使っている戦闘機、アメリカ・ファーストについて、中国一帯一路構想について、など幅広い観点から台湾の守り方と国際情勢を学びました。平日は寮生活でしたが、週末は友達家族と過ごし、その中でも台湾市民の政治的見解を聞く事ができました。
最終更新日:2023年10月24日 初回執筆日:2023年10月24日
語学力:
| 言語 | 留学前 | 留学後 | |
|---|---|---|---|
| 中国語 | 挨拶など基本的な会話ができるレベル<HSK3級 英検準一級> | → | 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<HSK5級 英検一級> |
中国語圏で米中対立を学ぶために国防の授業がある台湾に7ヶ月間行きました。実際に台湾に住む高校生が、今自国が置かれている立場をどう思っているのかとともに、率直な意見を知りたくて訪ねました。国防の授業では、どのように台湾を中国の人民解放軍から守るかを教わるとともに、使っている戦闘機、アメリカ・ファーストについて、中国一帯一路構想について、など幅広い観点から台湾の守り方と国際情勢を学びました。平日は寮生活でしたが、週末は友達家族と過ごし、その中でも台湾市民の政治的見解を聞く事ができました。
幼い頃から英語を使って生活する場面が多く、英語を使うと広がる世界に驚きと楽しさを感じていました。しかし、複雑化する国際情勢のもとで、偏向報道に疑問を抱き、このまま英語や日本語だけを使って過ごしていると、国際問題の本質が見えてこないのではないかと思い、留学に至りました。
語学面でも、探究活動をしていた政治面でも、そして人としても、沢山の学びがあったと思います。
留学当初は拙い中国語も、周りを巻き込みながら、コツコツ勉強することで上達しました。また、探求していた国際政治についても授業や対話を通して深めることができました。
行動力、継続力、交渉力、日本を俯瞰する力
知らない土地の初めて会う人に自分がどういう人なのか、何に興味があって、どういう価値観を持っているのかを説明し、何かに誘われたら乗ってみたり、常にコンフォートゾーンから抜け出そうとする行動力、毎日コツコツ語学の勉強をする継続力、日本を外から見る力もつきました。
今後は留学で培った中国語力を生かして、より多くのニュースや情報に触れながら、国際政治について探究を深めていこうと思います。今は多様な個人が集まる場所で、アクションを起こしながら米中対立を研究するために大学に行く準備を進めようと思います。
2022年
9月~
2023年
3月
中国語について、留学前も検定の取得を中心に独学で勉強をしていたものの、実際現地に行くと、ネイティブのスピードで国語や歴史の授業が進められるため、最初の2ヶ月程は言語の壁を感じることが多く、沢山苦労しました。中国語の先生にも「何しに来たの?遊びに来たの?」と言われた日は、悪気はないと分かりつつも、悔しさで心折れる日もありました。しかし、幸いなことに心温かい現地の友達や友達家族、日本にいる友達や家族、先生が沢山のアドバイスと応援をしてくださったおかげで、どんどん中国語力がつくようになりました。肌身離さず持ち歩いた勉強本も、放課後の自習時間も、普段の会話も、自分で少し意識をするだけで、中国語力がついていきました。帰国する数ヶ月前になると、クラスメイト、寮のルームメイトや先生だけでなく、中国語の先生にも「中国語、ほんとに上手になったね」と褒められることが増え、嬉しく思いました。語学学習の面で最も大きな成果だったのは、周りを巻き込む力とともに、孤独にコツコツ続ける力だと思います。
そして、台湾で最も知りたかった米中対立について。とても印象的だったのが、実際に軍役を終えた方が来校し授業をしてくれる国防の科目です。この授業では、どのような背景でスイスが永世中立国になったか、台湾の中華民国国軍がどんな戦闘機を使って中国の侵略に対抗していくのか、アメリカファーストや中国一帯一路構想とはどのようなものなのかなど、幅広く教わりました。その先生が「中国に侵略された時、この国のために死ぬことが唯一の救われる道」と言っていたのを聞いて、その愛国心と絶対に台湾を守り抜くという意志に衝撃を受けました。また、平日は寮に住み、休日や長期休みは友達の家で過ごしていたため、友達や友達家族との食事の場で、政治的な話をすることが多く、中国に侵略されたらどうする予定なのか、アメリカの介入をどう思っているのか、どうして若者を含める国民全体の投票率が高いのかなど、多くの話をする中で、台湾が世代間・支持政党・個人の中のジレンマなど沢山の要素によって多様な意見に別れていることを知りました。これらの経験が、トビタテ事務局にも提出した英論文の執筆に大変役立ち、学びを深化させたと思います。日本にいたら決して知り得なかった・体験し得なかったことができたことに、ありがたく思いました。
また、人としても大きく成長ができた濃い7ヶ月だったと思います。今までの留学は英語圏ということもあり、不安に思うことは無く、ずっとコンフォートゾーンで安心しきっていました。しかし、今回の台湾留学は初めて勉強する中国語を使っての生活だったため、沢山苦戦することもありました。異国の土地の知らない人が集まる場所で、自分がどんな人物で何に興味があり、どういう考えを持つ人なのかを主張する力や、エージェントや留学担当者、友達家族など大人と交渉する力、行く先々の環境にいる人と協調する力もつきました。また、日本を一旦離れることで、日本がどんな国なのかを俯瞰でき、日本にいる友達や家族の大切さを改めて感じました。
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学費:納入総額 - 円 |
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住居費:月額 - 円 |
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生活費:月額 - 円 |
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学費:納入総額 - 円 |
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住居費:月額 - 円 |
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生活費:月額 - 円 |
中国語の勉強を継続しながら、より深く米中対立及び台湾有事に関しての研究を進め、広い視野と多様な角度から国際安全保障を学びます。また、情報の偏りやバイアスが政治と市民にどのような影響を与えるのか、ジャーナリズムや報道についても分析したいと思います。大学には、この2つの点からより持続可能で豊かな社会のために、自分ができることを、周りの人を巻き込みながら進めていきたいです。
この留学に携わったすべての人に感謝してもしきれませんが、挙げるとすれば家族、友達、先生です。
今回の留学は3回目となりますが、初めて中国語という環境に浸ったため、言葉の壁で悩むことも少なくありませんでした。そんなときに、いつも日本にいる家族のサポート、現地の友達や友達家族のサポート、自分の子供のように愛情を込めて教えてくださった先生などのおかげで乗り越えることができました。将来、お世話になった方々に恩返しができるよう、精一杯頑張ろうと思います。
九州ほどの大きさの台湾は小さな国ではあるものの、豊かな文化や自然、歴史や芸術で溢れている素敵な国です。有名な夜市では沢山の屋台が並び、軽食を食べ歩きながら回ることができます。また、春節(中華圏における旧暦の正月)は街中が赤色に染まり、美味しい食べ物で溢れ、家族や友達と和気あいあいと過ごします。幸いなことに、私は友達家族と一緒に過ごし、様々な場所に訪れる事ができました。
中国語について、留学前も検定の取得を中心に独学で勉強をしていたものの、実際現地に行くと、ネイティブのスピードで国語や歴史の授業が進められるため、最初の2ヶ月程は言語の壁を感じることが多く、沢山苦労しました。中国語の先生にも「何しに来たの?遊びに来たの?」と言われた日は、悪気はないと分かりつつも、悔しさで心折れる日もありました。しかし、幸いなことに心温かい現地の友達や友達家族、日本にいる友達や家族、先生が沢山のアドバイスと応援をしてくださったおかげで、どんどん中国語力がつくようになりました。肌身離さず持ち歩いた勉強本も、放課後の自習時間も、普段の会話も、自分で少し意識をするだけで、中国語力がついていきました。帰国する数ヶ月前になると、クラスメイト、寮のルームメイトや先生だけでなく、中国語の先生にも「中国語、ほんとに上手になったね」と褒められることが増え、嬉しく思いました。語学学習の面で最も大きな成果だったのは、周りを巻き込む力とともに、孤独にコツコツ続ける力だと思います。
コロナの影響もあり、中国のVISAがなかなか降りず、それでも中国語を諦めきれずに国を台湾に変更しました。また、エージェントも大手エージェントに台湾がなかったため、変更して、留学の準備を急ピッチで進めました。もちろん、中国に留学できないことを知った当初は挫折しましたが、「なんのために留学したいのか」がはっきりしていたおかげで、迷いなく次に進むことができました。
当初、中国に留学しようと思っていることを友達や周りの人にいうと、「危険じゃない?」と心配されましたが、やはり目的が明確だったため、周りの理解を得やすく、最後は応援してくれるようになりました。
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