留学内容
中国への留学の動機はずばり、幼いころより台湾人の母や親戚から聞かされてきた「大陸」に対する固定観念を打ち破ることだった。メディアや他者の話を鵜呑みにするのではなく、自らの目で見て、肌で感じて、あらためて中国とはどのような国でどのような人々が暮らすのか、というのを見極めようと思った。
民間企業への就職が決まっていたため、北京大学では主に経営学を学び、サプライチェーンマネジメントという講義では競合他社について調べるなどして、少しでも就職先に役立つ知識を身につけようとした。
交換留学後の台湾でのインターンでは、国外に取引先をもつ中小企業で貿易とはいかなるものか、そこで必要な知識や直面する課題などについて社員の方からお話を伺った。特に商習慣の違いは取引の際にも十分注意する必要があり、取引先によっては常に商品の輸送状況など確認し続けなければならず、そういった点も取引先を選ぶ際には考慮すべき、といったアドバイスをいただいた。
この留学では、中国に対する見方が180度変わったこと、そして社会人になる前に国境を越えたビジネスの現場を垣間見ることができたことが大きな成果だったとあらためて感じている。