留学内容
ウィーン工科大学の研究室に所属し、学部4年から行なっているリチウム蓄電池の研究を行いました。近年特に電気自動車の動力源として高容量な蓄電池が求められていますが、現在多くの場合リチウムイオン二次電池が使用されています。リチウムイオン二次電池の高容量化も進められているものの、その理論容量は限られており、その解決策の一つとして「リチウム空気二次電池」が提案されています。負極に金属リチウム、正極では空気中の酸素を取り入れることで大幅な高容量化が出来ると期待されています。その開発で課題となっているのが、充電時にリチウムが平滑に堆積しないことで、電極の表面状態が電池の性能に大きく影響を及ぼします。留学先では、原子間力顕微鏡や走査型電子顕微鏡等を用いて、条件の異なる電極の表面構造を解析しました。