本当の意味での英語力を向上させるためには

もりた なおと(早稲田大学/ )
- 留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
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- ニューヨーク市立大学バルーク校
- アメリカ合衆国
- ニューヨーク
- 留学テーマ・分野:
- 大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学に行けば自然と英語力が付く、と考える人は多いですが、私はそうは思いません。本当の意味で英語力を向上させるためには、教科書で学ぶ文法や単語の知識だけでは不十分です。確かに基礎的な知識は必要不可欠ですが、それだけでは実際のコミュニケーションの場面で柔軟に対応することはできません。重要なのは、生きた英語にどれだけ触れられるかということです。映画や音楽、ドラマ、小説などの英語作品に積極的に触れることで、自然な表現やリズム、ニュアンスを体で覚えることができます。また、作品を通じて文化的背景や価値観を理解することもでき、単なる言語以上の学びにつながります。 さらに大切なのは、人と関わることです。たとえ片言でも、自分の思いを相手に伝える経験を積むことで、教科書では学べない実践的な英語力が磨かれていきます。失敗を恐れず、勇気を出して積極的に話しかけることで、リスニングやスピーキングの力は飛躍的に伸びます。文法の正しさよりも「伝える姿勢」が大事であり、その積み重ねが自信につながります。日本人は文法の正しさを気にしすぎるあまり、会話するチャンスを逃している方が多いように思います。せっかくの留学、それでは本当にもったいないと思います。 長くなりましたがつまり、本当の英語力を育てるには、学ぶことと使うことを両輪として続ける必要があります。教科書で基礎を固めつつ、映画や音楽を楽しみ、留学先では実践として人との会話に挑戦する。その繰り返しこそが、英語を「勉強するもの」から「自分のもの」に変えていく道だと考えます。
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