石田光南(琉球大学、東北大学/ 岐阜県立恵那高校理数科)
- 留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
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- University of Cambridge, Department of Biochemistry (ケンブリッジ大学生化学科)
- イギリス
- ケンブリッジ
- 留学テーマ・分野:
- 大学院進学(修士号・博士号取得)
正規留学の最大の難しさは留学資金の準備です。博士課程ではラボや所属学科からそれらの費用がサポートされる国が多いですが、イギリスではそうなっている場合は少数です。しかし、自己資金で博士課程生活を送る学生もほぼおらず、基本的にはなんらかの奨学金を取っています。私の周囲ではBBSRC, Gates foundation, AstraZenecaの奨学金を取っている学生が多いです。自身のケースでは日本国内の財団より支援を受けることができています。奨学金取得のコツは、第一に「一貫した目標を持って行動できているか」、第二に「十分な業績があるか」です。トビタテに採択されている方であれば改めて言う必要はないと思いますが、誰が読んでも納得できる(応援したくなる)志望理由書を書くことは非常に重要です。大学院正規課程のレベルになると実現可能性(研究能力)を求められることも多いので、その上で論文や国際会議などの経験を充実させることも大切です。ちなみに私は修士課程までで論文0(投稿中1)、国内学会5くらいのボロボロの業績でした。博士課程正規留学を目指すのであれば、学部の早いうちから研究を始め、修士までの数年間でまとまった成果を残すことは戦略としてはありだと思います。私は学部・修士1年・修士2年とラボを変え続けてきたので、全く偉そうなことは言えません。