飲み会に参加しないという選択肢
中村優平(長崎大学/ 福岡県立京都高等学校)
- 留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
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- オックスフォード=ブルックス大学・アンカサ=プラ2・ザンジバル州立大学
- インドネシア・タンザニア・イギリス
- オックスフォード・ジャカルタ・ザンジバル
- 留学テーマ・分野:
- 大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
少々大げさかもしれませんが、日本社会で飲み会に参加しないことは時と場合によって周囲との隔絶を意味することがあります。それでも私は飲み会に参加するのが好きではありませんし、参加することも稀です。別にプライベートを重視したいから、意義が見いだせないからという訳ではありません。お酒の匂いと酔った人が苦手なのです。元々、会話をするのは好きなので御飯会には積極的に参加していましたが、やはり飲み会と比べるとお酒のない御飯会は少ないと言わざるを得ません。こんな私ですが、日本では上手くやっていけました。 しかしイギリスで暮らし始めたばかりのころ、私はイギリス人の飲酒文化に付いていけませんでした。日本人と異なり酒豪の多いイギリス人は半永久的に飲み続けることが出来ます。つまり一晩中、寮で飲み続ける学生が多かったのです。「郷に入っては郷に従え」と多くの留学生は、その付き合いに加わりました。しかし考えた抜いた結果、私はそういった付き合いに参加しないことにしました。無理して付き合うよりも、自分らしくあろうと思ったのです。 そして気付けば同じようにお酒を苦手とするイギリス人の友人が出来ました。そして彼ら彼女らを通して、お酒を介さない付き合い方を知ることも出来ました。単刀直入にいうと、その意思を伝えることです。そうすればイギリスでは、カフェでお茶をしたりパーティーで炭酸飲料だけにしたりしてくれました。飲み会をしたい者は飲んで、飲みたくない者は飲まない。こんあ当たり前なことで私は悩んでいたのかと思わされました。 何が言いたいかと言うと、自分らしさを貫いてもいいということです。異文化につかるということは、自分らしさを失うことではありません。そうした自分の軸があれば、自ずと道は開けます。
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