カルチャーマップの大切さ
穴太 智子(三重大学/ 高田高等学校)
- 留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
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- ①テキサス大学McGovern医学校幹細胞&再生医療センター❷DIAGEST srl❸カーディフ大学医学部❹ペルージャ大学医学部
- アメリカ合衆国・イギリス・イタリア
- ヒューストン・ローマ・カーディフ・ペルージャ
- 留学テーマ・分野:
- 大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
非英語圏の留学先をイタリアに決めたのは、アメリカ留学中、初めてルームシェアをしてイタリアの文化に触れ、興味を持ったからでした。イタリアでの実習はイギリス英語で行われましたが、現地のスーパーでの買い物や現地の方との会話に苦戦し、イタリア語をもっと学んでいけばよかったなと思いました。しかし、実際に生活してみて、言語とともにカルチャーマップの重要性に気づいたので共有します。実はトビタテ留学JAPANの面接時に面接官の方から「カルチャーマップ」という本を教えていただきました。カルチャーマップとは、項目ごとに国ごとの特徴の分布がマップのようにまとめられたもので、例えば、コミュニケーションという観点では、アメリカやオーストラリアはローコンテクスト(直接的で簡潔な表現が多い)であるのに対して、日本はハイコンテクスト(多層的な表現)と言われます。実はイタリアはハイとローのちょうど真ん中あたりなのでイギリスよりも感覚が日本寄りで、実際そう感じました。留学前にこの本に出会えたことは本当に幸運で、アメリカでのルームシェア期間中にEmiliaからイタリアの食文化や生活を知ることができたことも相まって、イタリア留学はスムーズに進みました。イタリアの朝ごはんはクッキーなどの甘いものが基本で、ルームシェア中に普通の日本の朝ごはんを食べていて「それはランチ!!!」と驚かれたのも今では良い思い出です(笑)イタリアの実際の食生活を知った上で実習で食事栄養療法を学ぶことができたのも良かったです。 初めて行く国に長期留学される方や現地のプログラムに参加する方は、言語だけでなくその国の文化やカルチャーマップの観点を持って臨むと現地でスムーズに馴染める気がします。
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