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帰国後の進路 127件

今まで気づかなかった興味・好奇心に気づく

常田千尋(千葉大学/ 北海道立函館中部高等学校)

留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • 王立プノンペン大学外国語学部国際関係学科、カンボジア日本人材開発センター(CJCC)、日本国際協力センター(JICE)、国際交流基金プノンペン連絡事務所
  • カンボジア
  • プノンペン
留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)

私は留学を開始するまでは、大学卒業後は修士課程に進まず、就職のみを視野に入れていました。正直、何をやりたいのかがぼんやりとしていて、修士課程に進む意味を見出せていませんでしたし、逆に就職したとしても、どんなことをしたいのかは全然わかりませんでした。 しかし、この留学期間中に「学ぶこと」「働くこと」について、より深く考える時間が多くありました。カンボジアで働く日本人の方々や、日本とのつながりを持ちつつ仕事をしているカンボジア人の方々、留学経験のある方々に、主に実践活動を通して出会いました。また、周りに、たくさんの努力している人を見つけ、私も努力を心がけるようになり、自分は何をしたいのかを考えました。 その時に、私は日本とカンボジアやASEAN諸国を繋ぐ人材に成長したいと強く思うようになりました。そのために、帰国後も学問に打ち込むのと同時に、進学してさらに知識を深めるのと同時に、たくさんの人と交流し続けたいと思いました。 この留学準備から留学を経験せずに、日本でずっと大学生活を送っていたら、このように思うことはなかったと思います。自分の将来や、やりたいことを模索する日々を、留学準備から留学終了までの期間で送りました。 自分の行動次第で、人生に大きな意味をもたらす留学だからこそ、留学先の国選び、大学選び、実践活動先選びはとても大切だと思います。

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環境保護をメインの活動で留学したけど帰国後は教育系へ!? 帰国後から携わっているNPOについて

中山璃乃( 大阪府立水都国際高等学校)

留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Project Abroad
  • エクアドル
  • ガラパゴス諸島
留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・海外ボランティア

私の留学は、ガラパゴス諸島で行う環境保護活動をメインで派遣されました。しかし、いざ現地へ行って活動していると、現地のスタッフの人でさえ、目の前にあるタスクに追われていて根本的な解決法がないように感じました。このままずっと同じことを繰り返していたら、ボランティアの人手を借りて一時的に良い状態にさせることはできても、継続させることはできないのではないかと思いました。そこで、お世話になった現地のスタッフの方に「だから教育は大切なんだ」と教えてもらったことが、教育への関心がより高まるきっかけとなりました。これらの経験より、帰国して数カ月後からNPO法人ニランジャナセワサンガという団体で、インドの貧困地帯(ビハール州のスジャータ村)に教育支援や就労支援をする活動を行っています。セワサンガは、現地にニランジャナスクールとビームスクールという2つの学校を設立しました。都市部では、科学技術による発展が凄まじいエリアもある中、郊外では学校に通えない子供達もいます。そんな中でも現地の人々が自分達の手で、資金調達をはじめ必要なものを手に入れられるシステム作りに携わっています。20年以上続くこの団体の中で、様々な経験を積んだメンバーの方々と共に社会貢献することへの喜びを感じつつ日々たくさんのことを学びながら活動をし、「教育の改善は、社会課題解決の上で非常に大きな鍵となる」と感じています。インド現地の子供達が学校に通えたために、大人になってからしっかりと職に就けている人などを見ていると、この活動の有意義さを感じると同時に、自分が生まれ育っているこの環境がいかに素晴らしいものであるかを実感させられます。私のように、やりたいことを自由に選択することができるような人が少しでも多くなることを切望しています。

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自分の体調との葛藤

つむぎ( 岐阜県立多治見北高等学校)

留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • クオッパヌンミ小中一貫校
  • フィンランド
  • ネンメラ・ヘルシンキ
留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・教育視察

私は午前中体調が悪かったり低気圧に弱かったり肌が敏感だったりと体調に関して不安が大きかったです。なので留学前、周りの方から不安がられることが多かったです。その度に本当に行っていいのかな、、と不安になりましたがなんとか乗り越えてきました。乗り越えられたのはやはり絶対留学する!という意志があったからだと思います。もちろん、気合いだけではどうしようもならないことはあるので留学前に内科や皮膚科に行き留学のことを伝え対処法を教えてもらいました。留学が始まると意外と何事もなく生活ができました。途中、肌が荒れて(白樺かな、?)しんどいときもありましたが母に薬を送ってもらいなんとかなりました。また留学中盤頃から少しずつ疲労が溜まり体調が悪いことがありました。しかし、ホストマザーに伝えゆっくり生活することができました。心身ともに健康ではない状態で留学することは無謀だと周りから思われていたかもしれませんが、私は行って本当に良かったと思っています。

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インタビューのアポ取りに苦戦

茂垣 聖( 千葉県立佐原高等学校)

留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • VanWest college バンクーバー校
  • カナダ
  • バンクーバー
留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・語学留学

私は医療従事者へのインタビューを行うためにアポイントメントをとりたかったのですが、留学前は時差が大きくて現地と連絡を取り合う時間が合わないし、そもそも国際電話になってしまうので、医療機関に片っ端からメールやSNSのダイレクトメッセージを送ることにしました。しかし得体の知れない日本人、しかも未成年の突然の連絡は相手にされなかったらしく、返信はほとんど来ませんでした。また、カナダはマリファナの使用が認められていることもあって中毒患者が病院に搬送されることも多いらしく、未成年が1人で大きな総合病院に入るのは危ないという返事もありました。そんな状況下でも、“諦めないこと“が大事です。諦めず範囲を広げて調べていると運良く、日本人の医療通訳の方が派遣されているクリニックでインタビューの許可をいただくことができたのです。しかも全て日本語でOKでした。これから留学をされる方も、アポ取りは苦戦されるポイントなのかもしれません。そんな時は諦めず、時には他人の力も借りて、挑戦し続けてみてください!

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就活をしてから留学!

のどか(東京大学大学院/ 愛光高校)

留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • サンパウロ大学哲学文学人間科学研究科
  • ブラジル
  • サンパウロ
留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)

私は留学期間が一年間確保できなかったことを後悔していましたが、ブラジルの大学の新学期開始は8月であることを活かして、就職活動をしてから留学に行くことができました。留学活動そのものを「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」にすることはできませんでしたが、奨学金獲得に向けての年月や努力についてお話し、内定をいただきました。

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将来を考える

maña( )

留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Animal Rescue Center
  • コスタリカ
  • アラフエラ
留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・海外ボランティア

私が留学に行く一つの理由としてもあった、自分の将来を考えるにあたって、自分で出来る限り様々な方法で考えました。その結果、私が思うに本当にこれでいいのかなって思ったら一度その職業を体験する事だと思いました。そうする事で、自分がそれのどこが好きかに再度気付けたり、その職のマイナスな部分も見る事が出来るので、より具体的に落とし込んでいけます。

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大学受験を控えている高校生へ

mia( 静岡県立清流館高等学校)

留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Phoenix Academy
  • オーストラリア
  • パース
留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・海外ボランティア

大学進学したいから今はやるべきことに集中したいけど留学もしたいという高校生は多いと思います。私自身実際にその悩みを抱えながら、高校三年生の夏休みを利用して2か月間留学をしました。現在は無事大学の試験も終わり、春から大学生になる予定です。ここでは、私と同じような不安を抱えた方へ向けて私なりの考えを書いていこうと思います。 私は留学・大学受験が終了した今、あの時期だったからこそ留学してよかったと思っています。それは、留学によって私が将来どこでどのように生活したいか、だれのために仕事をしたいかが変わり、自分の夢を具体的に描くようになったからです。私は若い世代の一人での留学には、語学力やコミュニケーション能力の向上以外にも自分と向き合う機会を創ることとしても意味があると考えています。少し大げさに言うと、留学をするということはつまり、自分以外のすべての条件が変化するということです。使いなじみのある家具、親しい友人、一番近くにいる家族もすべてがなくなり、変わらないのは日本での暮らしに馴染んだ自分だけ。周りの環境が変わると、これまで自分がどれだけ「慣れ親しんだモノ・存在」に頼っていたかに多くの人が気付かされると思います。また、本来進路や将来の夢を決めるにあたって妨げになっていた可能性のある「夢の職業の月収・周囲の評価や批判・採用倍率」等への価値観も、自分を見直すことで大きく変化することがありうると思います。そして本当の意味で今後自分がありたい姿を深く考える機会へとつながっていきます。ぜひ皆さんも留学にチャレンジしてみてください。

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迷ったらチャレンジングな方へ

ashita( 広尾学園高等学校)

留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • IMGアカデミー
  • アメリカ合衆国
  • フロリダ
留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・専門留学(スポーツ、芸術、調理、技術等)

留学を通して海外(アメリカ)の大学を訪れた私は、そこで見てきた世界、環境に触れ、海外の大学に進学したいと思うようになりました。しかし、進学を決意する際には2つの壁がありました。1つ目は、自信の語学力の問題です。アメリカの大学に進学する際に当然必要な英語力も、たとえばTOEFLを80~90点以上取得する必要があったり、他にもSATと呼ばれる数学と英語のスタンダードテストを受けなければいけなかったりします。そういった情報をそもそも誰が持っているのか全く検討も付きませんでした。ですが、トビタテコミュニティには同じ海外の大学に志を持つ仲間や、実際に進学していった先輩方がたくさんいます。そういった人たちと情報共有をしあい、自分に何が必要なのか、実際のスコアがどれくらい必要なのか、エッセイの作成のコツなど助かる情報がたくさん得られました。トビタテという大きなコミュニティを活かして、自分の夢を叶える事ができると思います。2つ目は、周囲の説得です。まず、学校の先生方を説得するのにとても苦労しました。当然先生方も海外受験の情報を持っていなかったので困ったと思います。そこでひつようなのは、受験する自分自身が先生に必要な情報を全て伝えることです。自分が何をしてほしいかをきちんと伝え、自分の熱意をわかってくれる周囲のサポートが必要です。親に関してもそうでした。海外の大学は日本と比べて学費が高く、金銭面で非常に厳しいものがあります。ですが、自分から奨学金の候補を探したり、ローンを組む覚悟を決めたり、自分の夢のため、こういう自分を実現するためにチャレンジしたいという思いをまっすぐぶつけることが周囲から理解を得られる近道ではないかなと思います。 自分の夢を諦めず、チャレンジする、まずは自分がその覚悟を決めることが最初の一歩だと思います。

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新型コロナウイルスを越えて

はち( )

留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • リーズ大学
  • イギリス
留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)

私は留学に際してイギリスの他にもう1カ国行く予定にしていました。未来の留学のためにトビタテに申し込み、留学計画を立てながらワクワクしたことは手に取るように覚えています。しかしながら、留学がちょうど半分くらい終了した2020年3月、イギリスにもパンデミックの波が押し寄せ、涙ながらに留学中断の選択をせざるをえませんでした。帰国してから2週間の隔離の間も、自分がなぜ留学したのか、特段成果が挙げられることもなく中途半端な状況で帰国してしまい、この留学をどのように自分の中で昇華すれば良いのか、と自問自答を繰り返す日々でした。しかしながら、留学中に得た“飛び込む力”が自分の心の中で沸々と湧いてきて、帰国後は留学中に学習したmHealthや、興味を持った医療政策についてより深く学ぶため、それぞれベンチャー企業やシンクタンクでインターンをさせてもらい、また所属大学では感染症に関する研究に関わらせてもらうことができました。留学しているだけではできなかったことに多々チャレンジすることができ、留学以上の成果が得られたかもしれないと今はとても満足しています。 おそらく留学した人は誰一人として(留学中断にはならないにしても)全てがベストな状態で物事が運ぶ人はいないと思います。しかしながら、自分の強みは何なのか、自分の学びたいことや興味があることは何なのか、ベストは選べなくてもベターな道はないのか、何度も何度も自省することで、満足する留学生活を送ることができると考えています。これを読んでいらっしゃる皆さんもきっとご自身の強みがあるはずです。留学中、そして帰国後も壁にぶち当たった時にそれが発揮されることを祈っています。

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