留学が育んだ私のキャリア
ちょむ(新潟大学大学院/ 群馬県立太田女子高等学校)
- 留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
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- マヒドン大学熱帯医学部大学院
- タイ
- バンコク
- 留学テーマ・分野:
- 大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
私は将来、医療従事者である臨床検査技師となり、日本の医療発展に貢献できる人材になることを目標として留学を開始した。しかしながら、留学先のタイで熱帯医学を学び、またフィールド調査で赴いた感染症流行地での現状を目の当たりにするうちに、自身の本当にやりたいことは何なのかを悩む機会が多くなった。このままでは留学前に設定した目標がうやむやになり、モチベーションやパフォーマンスも低下の一途を辿ることを危惧し、しっかりと自分自身を見つめなおす時間を設けることにした。見つめなおしてみると、自身が臨床検査技師となり医療に貢献したいという目標の根幹には、人々の健康的な生活を守っていきたいという思いがあることに気づかされた。このような潜在意識に気付いてからは、自身の根幹にある思いを達成するため、臨床検査技師以外にも視野を広げ職種を調べるようになり、その結果、日用品、特に殺虫剤分野において特化している一般企業の研究開発職として内定を頂き、新たなスタートを切ることとなった。臨床検査技師は患者の病態を検査し、医師に病気の状態変化やその原因を推定してもらうための手掛かりを受け渡す重要な業務である。しかしながら、その業務は病院に訪れた患者にしか施すことができず、限られた人々の健康維持あるいは病気の早期発見にしか貢献することが出来ない。私が内定を頂いた殺虫剤の研究開発職では、より安価で効果のある殺虫剤の研究、開発を行うことで日本、延いては世界中の人々に健康的な生活を提供できると考えている。私は留学を通して、自身の将来を見つめなおす機会を与えてもらい、就活においても、留学で培った度胸を大きなアドバンテージとすることができた。
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