日記をつけよう
上嶋悟史(神戸大学大学院/ 岐阜県立斐太高校)
- 留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
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- 国立台湾大学芸術史研究所
- 台湾
- 台北
- 留学テーマ・分野:
- 大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先で目にするものや口にするもの、感じた気持ちなどは、すべてが貴重な財産です。今から留学に行くあなたは、かけがえのない若き日の時間と少なくないお金を投じて、こうした財産を買おうとしているのです。しかしあなたは、一年前の今日、何を食べ、何を感じ、何を学んでいたでしょうか。覚えていますか? 日々の経験の中で、瞬間的に心に響いたことは、書き留めずとも蓄積されるのかもしれない。でもそれはほんのひとにぎりで、ほとんどの経験は握った指の隙間からサラサラとこぼれ落ちていきます。意識的に残しておかないと、残りません。 日々の経験を心の動きとともに書き留めておく。今私は、日記を読み返し、留学中の1日1日を鮮明に思い出せます。日記を読めば楽しいし、美味しかったあの店の名前を友達にシェアすることも簡単です。それだけでなく、自分の心理の波長を客観視することで、落ち着きが生まれます。これでずいぶん、自分のメンタルをマネージしてきました。 私自身は留学中に限らず日記をつけていますし、日本での日常も等しく貴重だと思います。ただ留学生活という非日常ではあなたの心は普段と違う動きをするはずですから、日記のつけがいもあるというものでしょう。 留学へ飛び立つみなさん、日記をつけましょう。きっと役に立ちますから。
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